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東大工学部の推薦合格の秘訣は、「挑戦」と「study」!?

遠藤 和真
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遠藤 和真
東京大学工学部3年。仙台第三高等学校卒。一浪ののち理科一類に合格。 論理的思考力と、個々人の能力を引き出す洞察力が持ち味。 多趣味。文理問わず勉強。 最近はブロックチェーンに興味あり。 キャッチコピーは 「ワクワクつくって生きていく」

これをstudyと呼んでいます

――その秘訣、是非おしえてください。

『受験勉強中2の3学期から数学の予習を始めたことは先ほど言いましたね。高1では物理も始めて半年で全部終わりました。朝や夜合わせて2時間はなんとか捻出できるようにしてました。』

――具体的に、どんなことを?

わからないものを、とことん考えていました。数学なら数学の公式は全部証明してました。公式の証明って先生はあまり教えないことだけど本質なんですよね。使える、という条件の理由も学べて、問題文で公式がわかるようになります。本質的なことを自分で考えると習得できると思います。以前、東大入試で加法定理を証明せよ、って問題があったじゃないですか。あれって東大からのメッセージだと思うんですね。問題に自分で立ち向かえる人、自分で思考する人を欲してパターンを覚えれば良いという発想の人をふるいにかけようとしたんだと思います。』

――答えが出ない時って考え続けるのが難しくないですか?

『まず30分くらいは考えるようにしてました。その上で先生に聞くとかは良いかもしれませんね。方針のアドバイスをもらえると思います。答えを見るときも、なんでその方針でいくのかを考えるようにしてました。自分が思いつかないだろう解法にも、裏にはちゃんとした理由があります。大学で習う式の導出とかもありましたね(笑)。問題集を何周もして、パターンを覚えようとする人が多いですよね。それで達成感だけ得るのはちょっと違うと思います。ちょっとひねられたら解けないと思うので。問題文を一般化してみたり、同じように解ける問題がないのか研究したりするのが重要なんじゃないかな。僕はこれを勝手にstudyって呼んでましたが。よくみんながやってるのはmimic(真似る)ですよね』

気づきからの修正

――なるほど。それがstudyですか… そのようなことはいつ気づいたのですか?

『高1 の時に数Ⅲの勉強のために2017年の大学入試問題集を買ったんですね。それはいろんな分野に精通していて分かんないものもありました。そこでプロセス見て理解してから終えるようにしてたんですね。でも同じような時にまたこれか、って気づかない時あって。 これじゃダメだ、深掘りしたいって思うようになりました。1つの問題に2、3時間かけるようにもなりましたが、他の問題も解けるようになりました。「プラチカ」の数Ⅲとかも問題集としてはオススメですね。編集者の宮嶋俊和さんが東進の講師なんですがとてもすごくて。僕は宮嶋先生の数学を受けたんですけど。徹底して1問を5時間かけてやることがあったんです。数学とは何か、っていう根源的な問いを扱った授業で、受講者も少なかったんですが、残った受講者のうち3人が推薦だったんですね。自習室が欲しかったので、東進は中3の11月から通ってました(笑)。主に英語・国語をやりました。東進の模試は定期的に活用してました。特進は高2から通い始め、ほぼ全教科受けてました。』

――理系科目はほぼ独学だったんですね。

『はい、実は高校同期にもう1人東大志望の子がいて。その子が化学、僕が物理を予習しておしえあおうとしていたんですね。だからまず数学の次には物理をやりました。なんか数学と流れが同じなんですが、河合の「プラチカ」から駿台の「新物理入門」にした途端自分の物理が浅はかだったと気づいて。「プラチカ」は公式と概略、問題演習で誰にでもやりやすいんですが、どこで使えるかわからなかったんですね。それを解決してくれたのが「新物理入門」でした。読むには重くて8、9ヶ月かかったんですが。特進では苑田先生の授業を受けたんですが、ここでまた物理が得意だと思っていたけどもっとちゃんと考えないといけないことに気づいて(笑)この繰り返しですね。でもその時学んだことは今も役立っていて、先学期の物理関連の科目は100点取れました。』

受験に使ったノート

――国語についてはどうされましたか?

『もともと国語は偏差値40くらいであまり上がりませんでした。中学受験の時もなんでこれが答えなの?って感じでしたし。でも東進や特進で林修先生の授業を受けて何で解けないかが分かって。こう解くんだなってことも。ここに傍線部があって、ここには論理の貫通がある、みたいに論理構造や因果関係がよく見えてきました。トートロジーとかも分かるようになって。林先生以外の授業は受けませんでした。最終的には東大模試で全国2位くらいにもなりました。』

――それは凄過ぎる・・・。英語は?

『英語の方は中学からネイティブの先生の授業の時に始まる10分前に行って話す、終わった後も話す、みたいなことをやってて。やりたくて努めてたんですね。そのおかげで僕はむしろスピーキングができてリーディングやリスニングが平均だったんです。中2ぐらいまでは冬休み「フォレスト」を写経してました。数学と同時並行してたんですね。中3の夏休みごろ、数学より早く終わって高校までの文法も分かるようになりました。でもいざ問題解いてみると問題解くのと文法は違うなって感じて。中3の夏の後、東進に入って構文から始めました。段落のジョイントとか分かるようになりました。』

――色々使い分けていたんですね。

刺激ある環境で、自分を高める

『あ、あと中1の1学期から試験1週間前に友達と集まってわからないものを教え合う会をやっていました。クラスから初めて最初は5、6人だったんですが、中3の頃には別クラスからも来るようになって20人くらいになりましたね。試験対策プリントも作ってました。』

――合格後はどうしたんですか?

『こんなわけで大学受験の勉強、問題作成、私立対策、大学の物理、数学等々色々やってました。入学次には物理は一年の内容が終わってたし、数学も網羅してました。今は大学2年の勉強をしてます。パソコン、プログラミングも学んで今はウェブプログラミングをしてます。 大学の航空宇宙工学科の専門も正式履修して。文系科目で国際関係論と経済政策も勉強してます。主題科目は機械を作る理由にもなって、飛行機を作って飛行ロボットコンテストの予選にも出場しました。好きなものに焦点当てられるのは良いですね。サークルもプラネタリウムがやりたくて天文部を選びましたし、理系だけど文系分野が学べて英語もできるってことでUTDSにも入りました。サークルも勉強です。』

――最後に東大を目指している受験生・高校生にメッセージを!

受験勉強はただ問題を解くだけじゃありません。問題も大事ですが、視野も広げてほしいです。理系で地理選択だとしても歴史を気晴らしに見てほしい。文系でも理系科目とか。単なる受験勉強ではなく、色々な知識を増やしてほしいと思います。知的好奇心で。それと、勉強にもスケジュールは大切です。少なくとも自分の性格の認識は大事です。計画する人間なのかしなくてできるのか、どのくらいできるのか、量の調整、長期的目標、コンディション、臨機応変さなど。自分自身の分析ですね。僕は推薦の志望理由で自己を振り返りました。何で成功し失敗したのかを振り返る必要はあると思います。余裕はないと思いますが、1日10分とかでもいいから振り返るといいんじゃないかなと思います。』

おわりに

最後までお読みくださりありがとうございました。私たち『東龍門』は、東大生ならではのノウハウを活かし、受験や勉強に役立つ情報をTwitterでも発信しています。よかったらチェックしてみてください。また、質問などもお気軽にどうぞ!

執筆:山口ゆり乃

編集:三浦康太郎、遠藤和真

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東京大学工学部3年。仙台第三高等学校卒。一浪ののち理科一類に合格。 論理的思考力と、個々人の能力を引き出す洞察力が持ち味。 多趣味。文理問わず勉強。 最近はブロックチェーンに興味あり。 キャッチコピーは 「ワクワクつくって生きていく」

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