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受験の枠にとらわれない勉強を?異端児過ぎる東大生の受験観に迫る!

遠藤 和真
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遠藤 和真
東京大学工学部3年。仙台第三高等学校卒。一浪ののち理科一類に合格。 論理的思考力と、個々人の能力を引き出す洞察力が持ち味。 多趣味。文理問わず勉強。 最近はブロックチェーンに興味あり。 キャッチコピーは 「ワクワクつくって生きていく」

現役東大生・遠藤和真さんの東大合格体験記

「人生はバトルロイヤル」と不敵に語るのは遠藤和真さん。工学部システム創成学科Bコースに在籍し、県立仙台第三高校から一浪で理科1類への合格を果たした。彼のすべての根源は「本質をとらえる」こと。目先の利益にとらわれずに今という時間をどう使うのか。もともと知り合いなのに思わず感心してため息をついてしまう、そんな彼の人生観をご覧いただきたい。

やらないと楽しさには気づけない

――遠藤さんが東大に来た理由を一言で言うと何でしょうか?

『勉強が好きだから。ただ、幼い頃からずっと勉強が好きだったと言うわけではなく、受験勉強しているうちに、勉強が楽しくなったんだよね。東大への受験勉強始めたのは高3の春。それまでは勉強しないでもいける東北大学の工学部に行こうとしていたんだけれど、先生から「もっと上を狙えるんじゃないか」と言われてその気になった。で、やってみたら勉強を好きになって、勉強が一番できる環境である東大に行くことに。』

――もともと勉強が好きなタイプじゃなかったんですね。

『そりゃ(笑)昔から勉強好きだったらこんな適当な人間にはならないでしょ。俺は、向学心みたいな大層なものではなくて、興味に衝き動かされて生きているんだよね。小中学校は塾に行く前に勉強すらしてなかった。成績は良かったけれど学年1位とかでもないし。』

――本当に今と全然違いますね。

『昔は勉強のモチベーションがなかったしね。他のことやる時間がなくなるからというのはあるし、何より勉強の楽しさを知らなかったんだよね、これは多くの人がそうだと思うけれど、とにかくまずはやらないと勉強の楽しさには気づけないじゃない?どこに面白さを見出すかは人によって違うけれど、俺は「知らないことを知る」、「知らなかった世界が見えてくる」、そういう知的探究心を勉強の楽しさとして見つけることができたんだよね。だから、褒められるからだとか、周りよりできるからみたいな理由で東大に行くと、その後が結構辛いかもしれない。よく見るけどね、「来られるから来た」みたいな人。受験勉強という目的のためだけに最適化された集積回路みたいになっている人たちね。社会に出れば試験範囲があるわけじゃないから、それだけじゃやっていけないでしょ。』

人生はいいゲーム

――「他のこと」というのは?

『週6でハンドボールと、あとはもうゲーム。本当にゲーム漬け。モンハンの2ndGとか3rdとかそれぞれ500時間以上やったかな。あとはポケモンやデュエマも。』

――ゲーム、親に止められたりはしなかったんですか?

『ゲームやりすぎみたいなことは言われたし、たまに没収されたりはしたね(笑)でも、勉強しろとは言われなかったんだよなぁ。』

ーーゲームしてきた体験は、受験に影響していますか?

『受験どころか、人生全般そうなんだけれど、全部“時間配分ゲー”なんだよね。時間をどれだけ効率的に使うか。人生っていうゲームは、俺に言わせればバトルロイヤルだよ。与えられた時間は同じで、そこから何を選んでどう立ち回れば勝てるのか、それだけを考えるゲーム。だから、ゲームの経験が人生にそのまま生かせると思ってる。あ、工夫の余地が大きいゲームほど良ゲーだと思ってるんだけど、そういう意味で人生っていいゲームだと思うよ。』

――遠藤さんって天才なんですかね?

『天才っていうか、努力の仕方が人と違うだけだよね。勉強の仕方っていうのは人によって違うと思っていて、自分にあった勉強の仕方を、勉強しながら見つけていくのが大事。いろんな選択肢から本当に自分に合ったものを見つけ出すというのは自分自身を知ることにもなる。他人に合わせ塾に行く、という人がいたけれどそれじゃ効率が悪いと思う。参考書、問題集とかも「これを使って私も東大に合格しました」というのはマジックワードだけど、自分と脳みそとか学習習慣とか好みが違う人が受かったとか言っているからってなんなんだろうね(笑)』

――うーん、そう言われてみるとたしかに。

『受験勉強に限って言えば、結局受験が終わったら使わないような知識を詰め込むわけで、それを必要以上にやるのはバカみたいじゃない。だから受験に必要最小限なもの+受験が終わっても役に立つようなものの勉強を心がけたよ。やらされる勉強よりは、自分からやる勉強の方が好きだったんだよね。受験勉強みたいに範囲の決められた勉強だと、世界が広がっていくっていう勉強の魅力も損なわれるしね。』

大域的最適化を目指した勉強を

――受験に最低限の知識だと、大学に行ってから困ることがありませんか?

『いやむしろ、物事の本質を掴む能力があれば困らないよ。本質をつかめばどんな問題でも結構いけるよ。そこを見落として、一つ一つの頻出問題をできるように頑張る人もいるけれどさ。そもそも、受験の出題範囲って制限されていて、たとえば物理で言うと、物理学の体系のほんの一部のめちゃくちゃ狭いところからしか出ないんだよね。そして削ったがゆえに論理が破綻して暗記ゲーになっている。それじゃ納得できなかったから、微積分で大学受験の問題を解こうっていう参考書とか、大学の教科書のファインマン物理学とかをやったね。物理の体系を見通す方が、受験で点数を取ることより大事だと思ったから。そうすると結局、大学に行ってからも困るどころか楽だったね。』

――逆に、本質的でない受験勉強ってどういうものでしょうか?

『Googleがあったらわかることをひたすら暗記したって意味ない。歴史だったら、歴史の流れは未来を作る上で重要な知識だけど細かい部分をわざわざやる必要はない。なぜなら、歴史を使って何を考え、何を作るかという力が大事だから。未来を作るために過去をなぞらないといけない。あと、Pythonで計算できるような複雑な計算もいらない。これ、大学への文句なんだけれど、試験では本質を聞いてほしいよね。東大の問題でもいまだに、「そんなこと聞くなよ」って思っちゃう問題が混ざっている。仕方ないのは分かるけど。受験生には、勉強するんだったら受験への局所最適化ではなく、人生全体における大域的最適化ができる勉強をして欲しい。』

――大域的最適化、ですか。

『そう。5年後10年後を考えて動く。これをやったことでどうなるか。僕は今ブロックチェーンに時間を投資しているけど、これもそういうこと。短いスパンでしか物事を見られない人は受験から社会に出た時に最適解を見つけられないよ。』

――ラスト、受験生に一言お願いします!

『受験は人生の全てじゃない。けど勉強は人生ずっと付き合っていくもの。勉強はやってれば楽しさが見えてくる。逆にやらなきゃわからない。それまではただただ手を動かそう。受験勉強を通じて、自分を知り、人生を勝ち抜く知的戦闘力をつけよう。そして、自分の興味に従って勉強しよう。』

おわりに

最後までお読みくださりありがとうございました。私たち『東龍門』は、東大生ならではのノウハウを活かし、受験や勉強に役立つ情報をTwitterでも発信しています。よかったらチェックしてみてください。また、質問などもお気軽にどうぞ!

執筆:三浦康太郎

編集:ニシヤマミオ、遠藤和真

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東京大学工学部3年。仙台第三高等学校卒。一浪ののち理科一類に合格。 論理的思考力と、個々人の能力を引き出す洞察力が持ち味。 多趣味。文理問わず勉強。 最近はブロックチェーンに興味あり。 キャッチコピーは 「ワクワクつくって生きていく」

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