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都立三田高校から唯一の東大現役合格!彼はどんな勉強をしていたのか

遠藤 和真
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遠藤 和真
東京大学工学部3年。仙台第三高等学校卒。一浪ののち理科一類に合格。 論理的思考力と、個々人の能力を引き出す洞察力が持ち味。 多趣味。文理問わず勉強。 最近はブロックチェーンに興味あり。 キャッチコピーは 「ワクワクつくって生きていく」

土肥大致くんの東大合格体験記

今回体験記を語ってくれたのは、187cmと高身長でキャンパスでも目立つ土肥大致(どひだいち)くん。都立三田高校出身で、同じく受験した仲間の中で唯一の現役合格を果たした。彼の勉強法にはどのような秘密が隠されているのだろうか。早速探っていこう。

鶏なのか蛙なのか

――早速ですが、子供の頃から頭は良かったんですか?

小学生のときは「ドラゼミ」とかはやっていましたがそんなにガツガツ勉強しているわけではありませんでしたね。友達とサッカーやったり、スイミング習ったり、ピアノ習ったり。読書は好きでした。シャーロックホームズから『名探偵コナン』までぜんぶ読みました。友達といるより一人でいる方が好きだったかな。

――中学受験は?

受験はしましたが、受験名門校というわけではなく、単純に家に近いから、という理由が大きいですね。中学はソフトテニス部でしたね。別に運動が好きだったわけではないんですがね。

勉強面は、定期テストだけ勉強していたタイプです。クラスでは大体1位でしたが、依然として勉強をガツガツしていたわけではありません。高校の受験勉強も5週間くらいしかしませんでした。高校を三田にしたのも、家から近かったからですね。通学の時間と成績は反比例すると思いますよ(笑)

――では勉強を本格的にするようになったのは高校からですか?きっかけは?

1学期のテスト後、割と学校の勉強は余裕だと思ったんですよね。それで、親の勧めもあって駿台の夏期講習を受けました。そこで、今までの自分は井の中の蛙だったなと。あるいは鶏口牛後の鶏口かな。蛙なのか鶏なのか(笑)。

それから一人で、高1で週1、高2から週3で駿台に通いました。もちろん、学校の定期テストも手を抜かずにね。高校で他に東大を志望している人もいませんでしたし、勉強は割と一人でやっていたかな。

僕は悲観的で完璧志向

――そもそも東大を目指したのはなぜですか?

高1末の駿台模試でB判定が出て、「行けんじゃね?」と意識し始めましたね。で、高2の6月に最低ランクのD判定を取ってしまい、それが悔しくて本気で勉強した。高2にしては結構やった。それで、秋の模試でA判定を取りました。意識したのもブーストかけたのも模試なんですよね。

それ以降はAかBかで安定しました。模試を受けてすぐは全然できなかったって思って頑張って、結果が返ってくると案外良くて慢心する、みたいなサイクルで進んでいましたね。自分で勝手に焦って勝手に頑張っただけなんですけどね(笑)

――受験に際して、ストレスはありましたか?

高2くらいからずっと、勉強に対して焦りを感じていました。「勉強していないと追い抜かれるんじゃないか、できなくなるんじゃないか」という焦燥感が。これを勉強のストレスとみなすこともできますが、勉強でそれを解消していたとも言えますね。

蓋を開けてみれば余裕だったけど、最後まで焦燥感はあったかな。393点なのに受かるか五分五分だなって思っていた。数学で問題を読み間違えて、20点吹っ飛んだと思ったんですよね。実際、開示を見たら数点しか引かれてなかったっぽいんですが。

要するに、悲観的で、完璧志向なんですよね。そうそう、東大生は試験終わりに「できなかった〜〜」言いがちなんですが、それって僕と同じように完璧志向からくるものなんじゃないかな。自分への要求水準が高い人が、東大には結構多いと思います。

――受験勉強のコツは?

今と比べたら(笑)割と計画的にしてましたね。高2の夏休みでは、1週間で32ページ英単語帳覚えるとか、青チャートは1日6問解くとか。高3では1日10時間くらいは勉強しましたかね。

そうそう、高3のときはスマホ解約してました。1年間だったら耐えられました。それまではClash of Clansとかしてましたが。すぐググらずに考える癖がついたんじゃないかと思います。

どんな時代でも必要なもの

――受験に際して特にお世話になった方はいますか

うーん、両親と駿台のクラスリーダーですかね。両親からは東大行けとも受験しろとも勉強しろとも言われなかった。自分に任せてくれたのがありがたかったですね。受験当日、父親が文系の試験会場である駒場キャンパスまで車で送ってくれたんです。2日目の車中では、数学をミスった話をずっとしていましたね。それを励ましてくれたのをよく覚えています。

ちょっと話はそれますが、試験が終わって井の頭線に乗るのはお勧めできません1。あそこでは、本当に化け物みたいにできる人と、心理戦略を打ってくる人が、「数学4完した」とか言っているので…余計な精神攻撃は受けたくないですよね。できるだけ避けるのが無難だと思います。

――井の頭線を避けろ、めちゃくちゃわかりますね…

駿台のクラスリーダーは東大生で、東大を身近に感じさせてくれたんですよね。自分のゴールを身近に感じられるのは大きなモチベーションになります。受験するまでに、本郷に2回、駒場にも1回行きましたしね。

――現在大学ではどんなことを?

塾でバイトをする傍ら、伊藤塾で法律の勉強をしています。法と社会と人権ゼミ(通称川人ゼミ)という自主ゼミで1年半社会問題について勉強しました。夏休みは法律事務所でインターンもしていて充実していますね。

特に今力を入れているのが、川人ゼミが駒場祭でする学術企画『模擬裁判』の脚本執筆・演技指導です。校則違反で退学させられた女子高生モデルの訴えをテーマにした法廷劇です。法律の構成も、本職の弁護士の方々からのフィードバックを受けながら行いました。ここ半年はそれに力を入れてきたので、もし駒場祭にこられるようでしたら、是非!(駒場祭公式HPはこちら

――東大に入ってよかったこと、悪かったことを教えてください。

周りが優秀…これに尽きますかね。テストができるってのは優秀さの一つにしか過ぎないんですが、話していて面白い人が多いし、自分ではそこそこ自信がある意見にも反論が飛んでくる、つまり自分より俯瞰で物事を捉えられる人が多い。読書量・情報量がバカみたいに多い人もいる。退屈しませんね。

悪かったこと…東大「だから』悪いってことは別にないんじゃないかな?

――受験勉強ってなんで必要なんでしょうか?

どの時代にあっても思考力と論理的な説明力は絶対に必要だと思っています。知識は風化しますが。それをつけるためのトレーニングとして、受験勉強はあるんでしょう。勉強好きじゃない人がいると思いますが、僕は好きじゃなくてもやればいいと思うんですよ。仕事が好きじゃないからって言って、やらないでいることは、まぁよっぽど意思が強くないとできないじゃないですか。仕事がなんでできるかっていえば、そこに報酬があるからですよね。勉強の場合は報酬が思考力と論理的な説明力という目に見えないものだ、という話だと思います。

――最後に受験生にメッセージをお願いします!

勉強って向き不向きもあると思うので、全員がやるべきだとは少しも思いません。各々、悔いの残らない選択ができるように悩むのが良いんじゃないでしょうか。ただ、僕自身は勉強して東大に来たこと自体に全く後悔はないです。損はない選択肢なので、「とりあえず勉強してみる」というのもありだと思います

おわりに

最後までお読みくださりありがとうございました。私たち『東龍門』は、東大生ならではのノウハウを活かし、受験や勉強に役立つ情報をTwitterでも発信しています。よかったらチェックしてみてください。また、質問などもお気軽にどうぞ!

執筆:三浦康太郎

編集:ニシヤマミオ、遠藤和真

  1. 東大文科の入学試験会場である駒場は、近くに井の頭線が通っている
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東京大学工学部3年。仙台第三高等学校卒。一浪ののち理科一類に合格。 論理的思考力と、個々人の能力を引き出す洞察力が持ち味。 多趣味。文理問わず勉強。 最近はブロックチェーンに興味あり。 キャッチコピーは 「ワクワクつくって生きていく」

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