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「一歩を踏み出して世界を広げよう」地方出身の女子東大生

遠藤 和真
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遠藤 和真
東京大学工学部3年。仙台第三高等学校卒。一浪ののち理科一類に合格。 論理的思考力と、個々人の能力を引き出す洞察力が持ち味。 多趣味。文理問わず勉強。 最近はブロックチェーンに興味あり。 キャッチコピーは 「ワクワクつくって生きていく」

落ち着いた雰囲気でインタビューに答えてくれたのは、三重県立津高校出身の脇田祥奈さん。センター直前の失敗も「本番への貯金」と考え自力で立ち直ったという彼女に受験生活を振り返ってもらった。

東大へのきっかけは…血!?

――津高校ではどのような高校生活を送りましたか。

『受験できるエリア内一位の高校だったので入学当初はビビってました。「すごい人とかいっぱいいるんだろうな」って。でも、意外にテストで360人中17位になって「結構いけるじゃん」って思いました。中学からの友達に負けたのは悔しかったですが。勉強が大変になるだろうと思っていたので部活は週3の箏楽部に。一橋とか阪大に行く先輩や、フィンランドに1年留学していた先輩もいて勉強も両立できる部活でした(笑)。

ただ、高校時代に学校のプログラムとしてニュージーランドとかマレーシアにも行けたのですが、英語できないと思って控えてしまって、これはちょっと後悔していますね。』

――東大を目指すようになった経緯は。

『最初は親から医学部を勧められていました。でも血が怖いし数学も苦手な上、頑張って数学を克服するほど熱意はありませんでした。そんなことを言っていたら、次は東大を推してきました。これは祖母から聞いたのですが、実は東大が2代続いている中、親戚は誰も行かなかったので次は誰かが行かなければと。テスト結果を見る限り自分は名大あたりを考えていましたが、先生からも東大に受かると言われたので東大を志望校に決めました。』

――家系がすごい!東大受験にあたって始めたことはありますか。

『まず塾を探し始めたんですが東進しかありませんでした。でも、ビデオを見るだけでは成績が上がる気がしなかったので、次に参考書とかを探してみました。2年生の8月頃、『大逆転勉強法』っていうのを見つけてやってみたら、夏休み明け確認テストの数学で100点が取れて、自分に合っているんだなって感じました。』

――苦手な数学で!

『参考書は良かったのですが、やっぱりとにかく数学が苦手で…。本格的に勉強を始めたのが3年に入ってからというのがもしかしたら関係あるかもしれないですが、夏の東大模試が14点、秋は24点、本番も18点とふるわず、国語で受かったようなものです(笑)』

――そうだったんですね。

『でも、春の段階で何の教科で何点取るかという作戦を、ミスターステップアップという塾の先生と立てていました。塾が大阪にあるので夏休みには10日間くらい合宿に行きました。』

――どんな塾だったのですか?

『主に自習や勉強の塾です。普通、学校と塾の宿題があるとキャパ越えすると思うので、その点この塾は有効でした。食事や生活を重視していて、キャッチコピーが「受験は場外戦」でした。『ドラゴン桜』のことも推していましたよ。あと、「朝起きられない」などのよくある悩みに答える動画をその塾がYouTubeで配信していたので、それも見ていました。』

東大受験の難しさは良さになる

――本番の一回戦、センター試験はどうでしたか。

『緊張してないわけではありませんが、落ち着いていました。でも他のことは考えないようにしていました。休憩時間には外に出て、大きい木の下で最後の詰めをしていましたね。覚え切れてないことA4の紙に書いていたのでそれを読んでいました。ウォークマンで英語のリスニングもしていましたね。散歩をしたり、木を触ってエネルギーもらったりしながら。』

――確かに落ち着いていますね。

『学校でセンター1週間前に予備校の模試を受けたんですよ。ボーダーは801点と言われていたんですが、結果716点で100点近くも足りないことがすごくショックで。塾にも相談しましたが、本番のための貯金だと思い自分で立ち直りました。受験直前に先生が「本番の点とリンクしている」とか言ってプレッシャーかけるのはあまり良くないと思いますよ!』

――そんなことがあったんですね。二次試験の調子はいかがでしたか。

『模試はB判定でしたが、結果を見たら最低点から6点くらいでの合格でした。模試の判定もあまりあてにならないかなと思いますね。』

――東大は科目数も多いですよね。

『はい、それが東大受験の難しさであるとも思いますが、一方でカバーもできるという考えもあると思います。さっき言ったように、私も数学が全然できなかったけど、国語で何とかという感じだったので。』

――晴れて合格、当時を振り返ってみて、特に「この人のおかげだったなぁ」という方はいらっしゃいますか。

『塾、それから家族に先生ですね。塾はさっき言った通りです。家族は、勉強に干渉してこないタイプでした。ただ、これを機に自立せねばと思って原動力にした部分もあります。

『先生は高3の担任が良かったです。数学の先生で、センター後には過去問添削もしてもらっていました。質問を持っていくと1~2時間個別指導してくれるんです。これは本当に良かった。国語、英語、日本史も他の先生にそれぞれ添削してもらっていました!』

踏み出す勇気と広がる世界

――心に留めていた言葉などはありますか?

『言葉というよりは画像やイメージの方が強く残るタイプだったのでセンター後に駒場に下見に来たことが大きかったですね。

オープンキャンパスで本郷には行ったことがありますが、駒場に来たのはこのときが初めてでした。落ち着いた風景が好きで、受かったら銀杏並木を歩いている自分を毎日想像していましたね。駿台のパンフレットに載っている安田講堂の写真や、塾の先生が言っていた言葉を書いたものを机の前に貼ったりもしていました。』

――受からなかったらどうしていましたか?

『浪人していたと思います。後期は学校の方針だから受けるつもりだったので、とりあえず全部終わってから考えようと思っていました。実は早稲田も迷っていてお金は納めていたのですが、やはり東大の教養には惹かれていましたね。教養って結局何をするのかはよくわかっていませんでしたが(笑)』

――前期教養は東大特有ですもんね。東大に入って他に良かったことはありますか。

『周りに今までいなかったタイプの人、意識の高い人いっぱいいることですね。刺激を受けます。多くの東大生は勉強してないとか言いながら将来に向けても学校以外で勉強しているのはさすがだなと思いますね。』

――勉強というワードが出てきたところで、脇田さん自身、勉強するということをどう考えていますか。

『受験勉強でいえば、たとえその内容が無駄だとしても決められた期間でどこまでやるのか、自分と向き合う機会としてすごく良いと思います。

勉強全般でいえば、勉強は人とは何かを知ることだと思っています。』

――人とは何か…、気になりますね。では最後に東大を目指している受験生・高校生にメッセージを!

『高校生の間からいろんなことに飛び込む思い切りの良さ、フットワークの軽さを育んでいってほしいと思います。高校でしかできないこともあります。私は留学したかった。踏み出せれば世界が広がるということは大学でも同じです。東大受験も踏み出すことの1つです。踏み出す力をぜひつけてください!』

おわりに

執筆:山口ゆり乃

編集:ニシヤマミオ、遠藤和真

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東京大学工学部3年。仙台第三高等学校卒。一浪ののち理科一類に合格。 論理的思考力と、個々人の能力を引き出す洞察力が持ち味。 多趣味。文理問わず勉強。 最近はブロックチェーンに興味あり。 キャッチコピーは 「ワクワクつくって生きていく」

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