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文理なんて関係ない!?文3から理転した人に取材してみた

 
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三浦康太郎
東京大学後期教養学部2年。宮城県石巻高校卒。現役で文科2類に合格。 学内では社会問題についての自主ゼミや起業サークルに参加。 経験格差を是正しつつ、没頭の技術を教育で広めることが目標。 今は、あえて遠回りに視覚や脳について学んでいる。 東龍網編集長。頑張る。

今回取材に答えてくれたのは、愛知県立岡崎高校出身、文科3類に現役合格した岡田康佑 くん。東京大学新聞で記者を務める傍ら、後期教養学部統合自然科学科の認知行動科学コースで、脳科学を勉強している。文系出身でありながら、学科では物理学も学んでいる彼の学問ライフを、同じ学科にいる記者が取材した。

文理選択ミス!!

――なんだかお疲れのご様子ですね?

『さっき、2時間のMRI(核磁気共鳴画像法)実験の被験者を務めてきたので(笑)』

――おぉ、それはそれは(笑)。本日はどうかお付き合いお願いします。岡田くんは、いつから東大志望だったんですか?

『高1のなかばくらいですね。成績から判断して、もしかしたらもしかするといけるかもな?って思ったのがスタートでした。』

――岡田くんは文3入学で、認知コースという理系寄りのところに進学選択したわけですが、高校の時の文理選択は?

『岡崎高校では1年の秋に選択をしなければならないんですが、今思えばあれはミスでした。文理選択の近くにあった定期テストの点数だけ見て決めたんですが、その時は現代文が良くて、それに比べて数学が悪かったんですよ。で、文系にしたのですが、高3になる頃には、文理選択ミスを悟りましたね。国語とか社会とか、ぜんっぜん興味がなかった。岡崎高校で、理転は難しいと思ったので、諦めて勉強することにしました。東大を目指すモチベーションの一つに、「理転のしやすさ」が加わりましたね(笑)』

嫌々やってもこのクオリティ、脱帽である

――理系が向いてると気づいたのはどういうわけで?

『数学にはまったんですよね。数学全然できなかったんですが、2年の夏に青チャート一冊を解きこもうって思ってゴリゴリやってたら突然めちゃくちゃ解けるようになった。それでどっぷりハマりました。自作問題作ってみて、友達に解かせるのが楽しかったです!』

――自作問題って…どういうのですか?

『たとえば、先生が「今日は1月11日だから、11番の人、答えてください。」って言って生徒を指名するアレ、あるじゃないですか。それで、11, 21, 31と進んで、「41…はいないから1番の人に戻って」みたいにループができる。最初に指名された人の出席番号がわかっている時に、自分が何番目に当たるかを数式で表せないかなって思って。もちろん数えた方が断然早いんですけどね(笑) その時に思いついた問題がなかなか面白いと思います。』

――日常を数学の目で見ていたわけですか。面白いですね!

岡田さんが自作したある問題を記事最後に掲載しています!ちなみに記者は残念ながら一本取られました。腕に自信がある人はぜひ挑戦してみてください!

『入試本番の点数も、120点満点の英語や国語より、80点満点の数学の点数が良かったくらいで(笑)。センター試験のアドバンテージで逃げ切った感じですね。一方で英語はやばかったですが(笑)。』

――興味がない状態で社会科目の勉強をするのは辛くありませんでしたか?

『世界史・日本史選択でしたが、超辛かったです(笑)。ご褒美じゃないけど、数学が息抜きになっていました。社会は参考書や塾なしで、教科書・資料集を自分なりにまとめるという勉強法を取っていました。参考書ってまとめかたが違うだけのものも多いじゃないですか。塾にだって、行く時間がかかるし。だったら自分でやろうと思って。これでも本番で80点弱取れたので、コスパは良かったです。今世界史クイズとかやられたら全然できませんけどね、興味ないので(笑)』

東大で理転は難しいのか?

――現在の学部に至るまでの経緯をお聞かせください。

『漠然と理転したいなーっていう思いが、どうしても消えなくて。公民なんかで、法や社会、経済について学んでも、まるで興味が湧かなかったんですよ。ただ、高校までに心理学って学ばないじゃないですか。それで、高校の進路希望調査にはとりあえず心理学専攻と書いておいたんです。』

――確かに高校までないからか、心理学は東大でも人気ですね。

『とはいえ、入学当初はフラフラしてたんですよ。心理学をかじるうちにむしろ脳科学に興味が出てきて、その一方で数学の教科書買って自習して…そういうフラフラでしたが(笑)。そしたら、最初の学期中に統合自然科学科の認知コースを見つけて。興味があった脳科学を学べる一方、もともと好きだった理系教科もできる!ここしかないという場所が見つかって、最高でしたね!』

物理のノート。あなたが読み飛ばした確率90%

――東大で理転するって、簡単なんでしょうか?

『高校までの知識は前提されるので、文科生向けの講義以外を履修するのは結構ハードルが高いですね…。前期課程では僕も履修に組み込むのは不安だったので、数学や物理はモグリ受講が多かったです。でも独学でなんとでもなると思います。特に数Ⅲなんて、数Ⅱまでちゃんと理解してたら実はすぐ終わりです。進学選択の際も、数学ができるとなにかと有利なので、進路を広く確保しておきたい受験生には数学を頑張って欲しいですね

――なるほど、同じ学科にいる身として痛感します、数学できないとできることが狭くてほんとつらい(泣)。岡田くんは物理も好きなんですよね?
『数学が文法だとしたら、物理はコミュニケーションだと勝手に思っていて。文法を学んでいたらコミュニケーションしたくなってきちゃったって感じでしょうか。』

――お話を伺っているともともと賢かったんだろうと思うのですが、その理由をご自身ではどう分析されていますか?

『全然そんなんことはないんです。中一で小数の引き算の繰り下がりができませんでしたよ(笑)。ずば抜けて賢かったわけでは全くないですね。ただ、宿題はちゃんとやるように親から言われていました。宿題をこなしていたら、中一で学年一位とっちゃったんですよね。それで調子に乗ってテスト勉強するようになりました。父も母も勉強を教えてくれたわけではありませんが、「遊ぶのは宿題やってから!」という、ある意味古典的な躾はしてくれましたね』

――なるほど。どういう子供時代を?

『小学校の頃は漫画をよく描いて遊んでましたね。他にはニンテンドーDSとか、テレビとか。がっつりインドア派でしたので。RPGを自作して友達にやらせて遊んでた記憶もありますね。中高では弓道部でした。』

ドラゴン桜との意外な接点!?

そういえば、岡田くんは東京大学新聞に在籍してらっしゃいますが、それはどうしてですか?社会には興味がないのでは?

『文章書くのは結構好きですし、東大という肩書きを使って、いろいろな場所・人に取材しに行けるのはめっちゃ楽しいですよ!東大新聞に学生生活を捧げている人もいます。そうそう、「ドラゴン桜2」作者の三田紀房先生にも取材させていただきました!』

――そ、そうだったんですか!!

『これです。』

出典:「東大2019」(東京大学新聞社発行)

ーーおぉ、本当だ…。これからもドラゴン桜関連の取材、よろしくお願いいたします!最後に、受験生に一言メッセージをお願いします

『東大の魅力は入学してからも進路選択の余地が幅広く残されていることにあると思います。細かい専攻はもちろん、僕みたいに文系から理系、理系から文系という荒技も案外できます。これは他の大学ではなかなかできないことではないでしょうか。高校でやりたいことが決まらない、現状の選択に不安を感じているという人も多いと思いますが、東大なら、入ってからなんとでもなりますよ!』

岡田くんからの挑戦状

f(1) = 11, f(2) = 21, f(3) = 31, f(4) = 41, f(5) = 51, f(6) = 1 を満たすような、全ての点において連続な(グラフが途切れずにつながっている)関数f(x)を求めよ。ただし、関数を場合分けして表してはならない。

解答は来週ツイートします!

おわりに

最後までお読みくださりありがとうございました。私たち『東龍門』は、東大生ならではのノウハウを活かして受験や勉強に役立つ情報をTwitterでも発信しています。質問もお気軽にどうぞ!

執筆:三浦康太郎

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三浦康太郎
東京大学後期教養学部2年。宮城県石巻高校卒。現役で文科2類に合格。 学内では社会問題についての自主ゼミや起業サークルに参加。 経験格差を是正しつつ、没頭の技術を教育で広めることが目標。 今は、あえて遠回りに視覚や脳について学んでいる。 東龍網編集長。頑張る。

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